たまに見かける
PDCAは古い、回らない、とかいう記事がありますが。
実際はAがないだけやCの位置が違うだけで現場はPDCAの塊です。
なので改善意識を持っている(商売にしている)人が出すAやCが実際は使えない、ただの理想論・妄想結果だったりすることが多いからそういわれるだけだと自分は考えています。
学術的にそういっていいかは私には判断できません。現場の人間であって学術的な研究等していませんからね。
そもそも
何かを行うにはいきなりDはありません。どんなに小さくても頭の中にだってPがあります。そしてPDではなくPCDCAを現場は繰り返しています。
どうやるべきか計画をたて、そしてそれがうまくいくのか悩み検討し、実行、結果はどうだったか?結果は満足いくものなのか、次回も同じでいいのかそれとも違う方法がいいのか?
で、PDCAが回らないと言っているアホな経営層は、現場の声を拾えず、報告書(すらないケースも多い)、営業から出てくる数値のみでどうなっているか、今後どうしたらいいか?を悩んでいるからだと思うのです。
すなわち、風通しが悪いことを自ら告白しているようなものだと自分は考えています。
規模によって考えるPの大きさも違えばDの手法も違います。
自分はプロジェクト単位(トータルXXX億規模)の計画しか経験したことありませんのでもっと大きな単位で考える必要がある経営層の考え方走りませんけどね。
結論からいうと
臨機応変に出来ていない、何かに(学術的手法に無理やり)当てはめようとすると失敗します。
単純に学術的な手法を現場に持ってくる
人が稀にいます、じゃぁやってみろっていうと、スケジュールに合わない、費用対効果が出ない、ってことでキャンセルされ、結局無駄になるケースが多かったです。
もちろんチャレンジすることはいいことなんですけどね。
成功例を言って、おお。。。って思うことももちろん自分だってあるんですけど、自分たち(こういうケース)に当てはめた場合どうなるんですか?って聞いて具体的回答例をいただいた事って経験ありません。
上から言われて導入し、うまくいかなかった場合、現場が動かないから、言った通り実行しないからと言われます。そういう奴に
では現場にでて実際やってみろっていうと逃げます。(金よこせ、スケジュール伸ばせと無理難題をふっかけてね)
コンサル嫌いはそういうところからもきています。
もちろん新規ビジネス・プロジェクトで導入だったり、
本当に問題点・改善点がはっきりしている事例にメスを入れる場合に痛みはこれぐらいだけどいいよねという同意のもとこの手法でやってみようっていう改善は結構現場で役に立ちます。
どっちも関係者が同じ方向向けるからなんですけどね。
それが改善(A)であり、チェック(C)が機能しているわけですけど。
まずAが行われない、行えないんです。
問題がある場合これをいれたから解決!っていうのは単純なパターンで解決できるケースのみで、現場に近い人が指揮をとり、大抵長い期間かけて改善していくか、チャレンジして失敗したらその時考えようっていう柔軟(リソースが潤沢)な現場でしかできません。
なにがいいたいかというと
結局のところ何が問題か?を考えれる現場もしくは外部の人が、現場の意見をくみ取れ、現実的に実施可能な検討をしたか?だとおもうんですよ、というかCをどこでいれるか、Cをどこまでやるか?でAが決まるのですが、決まったところでAはスケジュール、コスト、人員などのリソース問題で実行されるとは限りません。理想を語ったところでAが間違っている(実行不可)なので、次のPもDにも反映がありません。
まわっていない、回せていないのではなく、回せるAを考えられてないだけです。
まとめ
どんな手法をとろうが、問題・目的がはっきりし、それに対しての問題意識、改善方法が適切でない限り現場はまわりません。回せたとしてその責任は現場がとるのか?ってところが全てです。*1
頭で考える人は改善手法や(上層部のコスト・リソース的な面での)改善策しか考えてないので、手法ありきではなく、現場・問題ありきのコンサル等を実施する人が増えることを祈ります。
大抵上層部が嫌う言葉を発する人はそういう業種では受注できないので、あんまりいう人は少ないのが現状です。
そして上層部が好む言葉や手法は現場にはそぐわないケースが多いです。
こじんまりとした企業、プロジェクトで余裕がある恵まれた環境なら別ですけどね。
*1:最後までやるのは結局現場関係者です